インド・ガンジス川から80遺体 水位低下で浮上
(CNN) インド北部のウッタルプラデシュ州で14日、ガンジス川の水位が低下して川底から80体あまりの遺体が姿を現した。
同州ウナオの当局者によると、遺体はほとんどが白骨化していて、一部が焼かれたものもあった。大部分は相当な年月がたっているとみられる。川面にはハゲワシやカラスが群らがった。
ヒンドゥー教などの宗教では遺体を火葬して川に遺灰をまく習慣がある。しかし葬儀には7000ルピー(約1万3000円)の費用がかかることから、貧困層では遺体を焚き木で燃やして焼け残った遺体を川に流すこともあるという。また、死んだ子どもや未婚女性が川岸に埋葬されることも多い。
こうした遺体が川底に沈み、水位が低下したために浮上したとみられる。見つかった遺体はすべて、川床に埋葬された。
ガンジス川はインドで最も神聖な川であると同時に最も汚染された川でもある。同国のモディ首相は川の浄化に向けた対策を打ち出している。