「ドアを開けろ」機長が絶叫 墜落直前の様子が明らかに
同機は20分遅れで出発しており、巡航高度に達した後、機長がルビッツ副操縦士に着陸に備えるよう指示した。
その指示に従ったルビッツ副操縦士が、再び機長に「いつでも行って下さい」と促すと、座席を後ろにずらす操作音がして、機長が「引き継ぎをよろしく」と告げた。
午前10時29分、管制塔のレーダーが降下し始めた同機をとらえ、3分後に管制官が連絡を試みた。しかし同機から応答はなく、直後に操縦室内に警報が鳴り響く。
続いてドアを激しくたたく音が響き、機長がルビッツ副操縦士を説得しようとする声と、乗客の悲鳴が聞こえた。
さらに3分が経過。高度7000メートルで大きな金属音が聞こえ、1分半後、さらに2000メートル降下すると「上昇を」と促す警報音が流れる。機長は「このドアを開けろ!」と絶叫した。