混乱のナイジェリア大統領選、投票延期や過激派の襲撃も
ラゴス(CNN) ナイジェリア大統領選は28日に投票が行われたが、一部地域では新たに導入された装置の不具合などにより29日に延期された。また、イスラム過激派「ボコ・ハラム」による投票所などへの攻撃で、少なくとも11人が死亡した。
装置は有権者の本人確認を電子化して不正を防ぐために導入された。しかし現職のジョナサン大統領が出身地バイエルサ州で投票した際には指紋の読み取りに20分以上かかるなど、不具合が続発した。
選管は一部の投票所で従来通りの写真確認に切り替えたが、この方法は今まで不正の横行につながってきたと批判されている。
また別の地域では、投票用紙の到着に遅れも生じた。
さらに北東部ゴンベ州では、複数の投票所がボコ・ハラムとみられる武装集団に襲われ、死者11人、負傷者2人が報告された。ある村では有権者3人が投票所で殺害されたうえ、州議会議員1人が自宅で殺されたという。
別の村では武装集団が住民1人を殺害し、投票所から当局者らが避難した後で、選挙関連の文書などを焼き払ったという。
ボコ・ハラムはまた、28日夜に北東部ボルノ州の村を襲撃。住民や地元政治家の話によると、23人が頭部を切断されて殺された。