混乱のナイジェリア大統領選、投票延期や過激派の襲撃も
これに加え、選管の公式ウェブサイトに28日午後、「ナイジェリア・サイバー軍」と称する集団に乗っ取られたとのメッセージが表示された。同サイトはその後、アクセスできない状態が続いている。
一方、同日夜までに投票を終えた多くの地域では、公開開票が始まった。
ボコ・ハラムの拠点となっている北部を含め、各地の投票所には多くの有権者が足を運んだ。最大都市ラゴスの選管当局者は「最後の1人が投票するまで見届けるのがわれわれの任務だ」と語った。
大統領選は、現職のジョナサン大統領とブハリ元最高軍事評議会議長による事実上の一騎打ち。同時に国内36州の知事選も実施されている。ボコ・ハラム対策をはじめ、世界的な原油安と通貨の急落で深刻な打撃を受けている同国の経済や汚職、貧困問題などが争点となっている。
開票結果は投票が完了してから48時間後に出るという。一部で投票が延期された結果、30日だった予定が31日にずれ込む見通しだ。
大統領選で勝利するためには全体の過半数の得票に加え、3分の2以上の州で少なくとも4分の1の票を獲得する必要がある。この条件を満たす候補がいない場合は、7日後に決選投票が実施される。