ナイジェリア軍、「ボコ・ハラム」本部の奪還を発表
(CNN) イスラム過激派「ボコ・ハラム」の掃討作戦を進めるアフリカ西部のナイジェリア国防省は27日、同派が昨年樹立を宣言した「カリフ(預言者ムハンマドの代理人)制国家」の本部とする北東部の町グウォザを同日朝、奪還したとの声明を発表した。
地上軍や空軍戦力を投入しての戦果で、同町に通じる複数の町や村落でもボコ・ハラムを駆逐したと述べた。複数のボコ・ハラム戦闘員を殺害、多数を拘束したとし、大量の武器や弾薬を押収。グウォザの行政本部として用いられた施設を全面的に破壊したとも述べた。
同町はボルノ州内にあり、ボコ・ハラムは昨年8月、カリフ制国家の樹立を宣言。今月初旬には、イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」への忠誠を表明していた。
同国では今月28日に大統領選や36州の知事選が実施される。選挙は当初、2月14日に予定されていたが、選挙管理委員会は同月7日、ボコ・ハラム支配の地域での治安確保が難しいとして6週間の延期を発表していた。