ISISが再びキリスト教徒処刑か、映像を公開
(CNN) イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」のメディア部門「フルカーン」は19日、リビアでキリスト教徒のエチオピア人らの首をはねて殺害したとする映像を公開した。
映像の長さは約30分。アラビア語のナレーションによると、リビア国内の2カ所で別々の人質グループを殺害したという。人質はオレンジ色と黒のつなぎを着せられていた。
ナレーションは「我々は十字架の国へ戻ってきた」「お前たちの宗教の手で流されたイスラムの血は尊い」と述べるなど、キリスト教徒への報復を示唆。「我々の戦いは信仰と冒とく、真実とうその戦いだ」とも主張している。
映像の前半には別の声で、イラク北部モスルでキリスト教住民に「イスラム教に改宗するか人頭税を納めるか」という選択肢を示したが、キリスト教徒はこれに従わなかったとするナレーションが入っている。
また冒頭には、シャリア(イスラム法)に基づく裁判でシリア人のキリスト教徒がイスラム教徒への借金返済を命じられたとされる場面も収録されていた。
ISISは今年2月にも、リビアの海岸でキリスト教の一派であるコプト教徒のエジプト人労働者21人の首をはねて殺害したとするビデオを公開していた。