豪当局が十代の5人を拘束、ISISに感化されテロ計画か
(CNN) オーストラリア南東部ビクトリア州のメルボルンで18日、18〜19歳の若者5人がテロを計画していた疑いで拘束された。
現地のCNN系列局によると、5人中3人はいったん釈放されたが、2人は依然として拘束されている。2人のうち1人(18)は同日、テロ行為を共謀した罪で起訴された。もう1人(19)はまだ出廷していない。
連邦警察の幹部によると、若者らはイスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の影響を受けていたとみられる。
アボット首相らが同日語ったところによれば、このグループはオーストラリアとニュージーランドの連合軍「アンザック」の戦没者追悼記念行事が予定される25日に、警官らを攻撃する計画を立てていた。一般市民も危険にさらされる恐れがあったという。25日は第1次世界大戦中にアンザックの船団がトルコのガリポリに上陸した日で、今年は100周年に当たる。
警察によると、若者らは昨年9月に刃物を持って警察署を襲い、殺害された容疑者(18)と親交があった。
州警察の幹部は「特定の民族や宗教を代表する集団ではないが、全員が若い世代であることが問題だ」と強調した。
アボット首相によると、オーストラリアからは現在、約100人が中東でテロ組織の戦闘に合流し、国内でも約150人が資金集めや勧誘に加担している。
首相は「国民の皆さんができる最大の対抗策は通常の暮らしを続けることだ」と述べ、記念行事への参加を呼び掛けた。警察は、今回の件による脅威は完全に排除されたとの見方を示している。