外国人襲撃の現場をカメラマンが撮影 南アフリカ
ヨハネスブルク(CNN) 外国人への暴力事件が続発している南アフリカで、道路を歩いていたカメラマンが偶然、暴力の現場を撮影した。襲われた男性は搬送先の病院で死亡した。
現場は最大都市ヨハネスブルクの路上。同市アレクサンドラ地区で外国人経営の店舗などが略奪され、破壊された翌朝のことだった。
カメラマンのジェームズ・オートウェー氏は市内を取材中、モザンビーク出身の男性が4人の男に取り囲まれ「勘弁してくれ」と訴える場面に遭遇。男たちが男性を工具で殴り、ナイフで刺す経緯の一部始終を、持っていたカメラで撮影した。
一連の写真を振り返ると、それはわずか2分間の出来事だったという。同氏によれば「かれらは残忍な悪党の顔をしていた。男性を殺すことだけを考えているようで、制止するすべもなかった」という。
オートウェー氏は最初、現場から20メートルほど離れた位置にいた。自分の存在に気づいた犯行グループが襲撃をやめて逃げ出すかもしれないと考え、4~5メートルの距離まで近寄ったという。