カストロ議長、ローマ法王との会談で信仰心取り戻す
カストロ議長はまた、キューバが目指す政治的、経済的改革にも言及し、実現は想像以上に難しいとの認識を示した。その理由について「国民を傷つけるような措置や衝撃的な政策をとるわけにはいかない。誰であろうと国民を路上に追いやるような事態を招いてはならないからだ」と説明した。
キューバと米国の国交正常化に向けた交渉では、フランシスコ法王とカナダ政府が仲介役を果たした。カストロ議長は昨年12月、この仲介についてフランシスコ法王に謝意を表明していた。
ローマ法王庁によると、フランシスコ法王とカストロ議長の会談は約50分にわたり、「非常に友好的」な雰囲気で行われた。相互に贈り物も交換し、カストロ議長はキューバの首都ハバナにある聖母マリア大聖堂の記念メダルやキューバ人画家の絵画を贈呈。フランシスコ法王からはキリスト教の聖人「トゥールのマルティヌス」のメダルや、自身が2013年に著した『使徒的勧告・福音の喜び』が贈られたという。