イラン核問題、歴史的合意で何が変わるか
一方、米国務省が発表した合意内容の概要には、イランへの制限事項が列挙されている。この中には――
(1)ウラン濃縮のレベルを約20%から3.67%に引き下げる
(2)濃縮ウランの備蓄量を約10トンから300キロ以下に削減する
(3)1万9000基の遠心分離機を今後10年以内に約3分の1に減らす
(4)首都テヘラン南郊にあるフォルドの核施設を研究施設に転換する
(5)一部の研究開発活動を今後8年間制限する
(6)西部アラクの重水炉建設計画は設計を変更し、今後15年間は新たな重水炉を増設しない
(7)使用済み核燃料はすべて国外へ搬出する
――などの項目が含まれている。