イラン核問題、歴史的合意で何が変わるか
(CNN) イランの核開発問題で、同国と国連安全保障理事会常任理事国(米英仏中ロ)にドイツを加えた6カ国が14日、最終合意を結んだ。これによってイランの核開発や欧米による制裁は具体的にどう変化するのか。
合意成立の結果、イランの核開発が全面的に廃止されるわけではないが、際限なく進むわけでもない。その中間というのが正解だ。
最終合意に至った「包括的共同行動計画(JCPOA)」は、イランと欧米の双方が履行する措置を具体的に定めている。ここには「イランはいかなる状況においても核兵器の開発、獲得を追求しない」と明記された。ただし、原子力発電などの平和利用は対象外となる。
国営イラン通信(IRNA)は、最終合意によって欧米諸国がイランの「平和的な核開発計画」を認めたと指摘。今後は国際条約の範囲内で同国の「核開発の権利」が尊重されると伝えた。
IRNAはまた、国内の核施設やウラン濃縮用の遠心分離機が解体されることはないと強調し、濃縮活動を進める方針を確認した。