ISIS、研究者を斬首で公開処刑 シリアの遺跡都市
(CNN) 英国に拠点を置く非政府組織(NGO)「シリア人権監視団」によると、古代遺跡で知られるシリア中部パルミラで18日、文化財研究者が過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に首を切られて死亡した。
研究者は、かつてパルミラの遺跡や博物館の統括に当たっていた大学教授のカリド・アサード氏。シリア人権監視団が遺族の話として伝えたところによると、市内の広場でISISのメンバーらに囲まれ、頭部を切断されたという。
パルミラはダマスカスの北東に位置するオアシス都市。ローマ帝国とペルシャ、インド、中国を結ぶ交易の拠点として栄え、「砂漠の花嫁」と呼ばれていた。
シリア政府によると、ISISは今年5月にパルミラを制圧し、イスラム教の霊廟(れいびょう)2つを破壊。遺跡に地雷を仕掛け、博物館前に設置されていたライオン像も取り壊した。ISISはイスラム教が「偶像崇拝」を禁止していることを理由に、支配地で遺跡などの破壊を繰り返している。
ISIS Beheads Elderly Archeologist In Palmyra, Syrian Official Says #iraq http://t.co/6uyTcuTFOb pic.twitter.com/FpzDuDne2e
— iraq happenings (@iraqhappenings) 2015, 8月 18