イラク軍、ラマディ「解放」を宣言 政府庁舎に国旗掲揚

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奪還に成功するも、ISISによる反撃の可能性は残されている

奪還に成功するも、ISISによる反撃の可能性は残されている

アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで取材に当たっているCNN記者は、ISISがラマディの政府庁舎から同市北郊へいったん移動し、再編成の機会を狙っている恐れもあると指摘。重要なのは今後の展開だとの見方を示した。

ISISについての著書があるジャーナリストのマイケル・ワイス氏は、政府軍がイスラム教シーア派を中心に構成されていることを指摘。スンニ派が多数を占めるラマディの市民らには、ISISよりさらに悪い相手とみなされる可能性があり、今後同市を掌握し続けることができるかどうかが問題だと述べた。

イラク報道で知られるジャーナリスト、キンバリー・ドジャー氏は、政府軍がこの春ISISから中部ティクリートを奪還した後、電力供給などの生活環境を整備し直すのに何カ月もかかったことを挙げ、「今度はラマディで平和維持と信頼獲得の力が試される」と語った。

専門家らによれば、ISISは今後もラマディ市内や近郊で戦闘を続ける見通し。政府軍がほかの都市へ重点を移した後、同市北方の支配地などから反撃を仕掛けてくる可能性も指摘されている。

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