繁華街の自爆テロ、死者125人に バグダッド
首相は、市民の反応も理解できると話したうえで、遺族らを慰めるために現場を訪れたと強調。ISISについては、イラク側が中部ファルージャを奪還した喜びを「乗っ取ろうとしている」と非難した。
バグダッドでこれまで数年間に続発した自爆テロの実行犯は、1時間ほどの距離にあるファルージャからやって来るケースが多かった。イラク当局は先週のファルージャ奪還に際し、これでバグダッドのテロも収まるとの見通しを示していた。
米ホワイトハウスは「今後もイラク治安部隊による奪還作戦を支援し、ISISの掃討を続行する決意を新たにした」との声明を出した。
国連児童基金(ユニセフ)は声明で「イラクでの暴力が悪化するなか、最も大きな犠牲を払っているのは子どもたちだ」と指摘した。
アバディ首相は今回の攻撃を受けて、各地の検問所に設置された爆弾探知機の回収を命じ、探知機購入をめぐる不正疑惑を改めて捜査するよう指示を出した。同国では2010年、当局が購入した爆弾探知機の一部が偽物だったことが判明して問題となった経緯がある。