対ISIS空爆は「落第」、改善必要 米軍幹部が辛口採点
(CNN) 米軍主導の有志連合による過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の拠点に対する空爆作戦で、米空軍の情報収集担当部門の最高責任者は3日までに、標的破壊の精度は10点満点で「5」の段階にとどまっているとの認識を示した。
同責任者のロバート・オットー中将がCNNの取材に明らかにした。落第との評価を下したもので、改善のための余地はまだ大きいと強調した。
この問題では米中央情報局(CIA)のブレナン長官も先に、標的の命中率などを向上させるためにはさらなる努力が必要との考えを示した。米外交問題評議会の関連会合でISIS掃討で顕著な進展の達成を明言する前にやらなければならない課題があると述べた。
同長官を含む米政府当局者は、ISISがイラクやシリア以外での場所でテロ攻撃を仕掛けることが目立っているのはイラクなどの支配地での劣勢の反映との見方も示している。トルコ・イスタンブールのアタチュルク国際空港で起きた無差別テロ事件についてもブレナン長官はISISの犯行との形跡がうかがえるとの見方を示した。