仏カレーの難民キャンプ、6900人の立ち退き作業開始へ
当局は12月までにキャンプを完全撤去する計画。キャンプはかつて埋立地だった砂地に約16万平方メートルにわたって広がり、「ジャングル」と呼ばれていた。
同地で暮らす難民は英国を目指しているためフランスでの難民認定申請には二の足を踏む。スーダンから来たという難民は「英国への渡航費もフランスでの滞在費もない」と肩を落とした。
キャンプ内の学校でボランティアでフランス語を教える教員は難民たちの置かれた状況について、「どこへ行けばいいのかも、友人たちと一緒にいられるかどうかもわからず、ひどく不安を募らせている」と語る。
23日にはボランティアがキャンプの撤去と今後の選択肢について告げるチラシを配って歩いた。