「トランプ氏が自由の女神の首切断」、独誌の風刺画に賛否
風刺画に対する意見は分かれている。シュピーゲル誌の姿勢を評価する声がある一方で、ドイツ自由民主党議員で欧州議会副議長のラムスドルフ氏は「悪趣味」と不快感を示した。
自由の女神を破壊するトランプ大統領の風刺画が新聞や雑誌に掲載されたのは今回が初めてではない。米紙ニューヨーク・デイリーニュースは2015年、やはり自由の女神を斬首するトランプ氏の風刺画を一面に掲載していた。
シュピーゲル誌は2016年11月にも、地球に接近してくる巨大隕石(いんせき)になぞらえたトランプ氏の風刺画を掲載した。
ロドリゲス氏は2016年、米誌タイムの表紙にも、口があるだけでほかの表情がないトランプ氏の風刺画を執筆している。
また、英誌エコノミストもトランプ大統領が火炎瓶を投げる風刺画に「ホワイトハウスの暴徒」というキャプションを添えて物議をかもした。
米誌ニューヨーカーの今週号は、自由の女神のトーチの火が消えかかっているジョン・W・トーマック氏の風刺画「自由の燃え尽き」を表紙に掲載した。トーマック氏は、「かつて自由の女神とその輝くトーチは新しい移民歓迎の象徴だった」「同時にアメリカの価値観の象徴でもあったが、今、我々はその明かりを消しつつあるようだ」とコメントしている。
ブルームバーグ・ビジネスウィーク誌の表紙には、トランプ大統領令の風刺写真が掲載された。一見、大統領令に見える書面には、(急いで起草した、法的に疑わしく経済の安定を損なう大統領令をここに挿入)の文字が書かれている。
The new @DerSPIEGEL cover story on Trump's election will be online in English this evening (European time). pic.twitter.com/OKNYPXZgtD
— SPIEGEL English (@SPIEGEL_English) 2016年11月11日