「尊敬している」 トランプ氏、異例のプーチン大統領擁護
ワシントン(CNN) 米国のトランプ大統領は4日に放映されたフォックスニュースのインタビューで、米国とロシアのプーチン大統領の強権的な政権の行動を同列と受け止めるような見解を披露した。米国の大統領がロシアについてそうした発言をするのは極めて異例。
インタビューの中でトランプ大統領は、プーチン大統領を尊敬していると発言。司会者のビル・オーライリー氏に「プーチン大統領は殺人者ですが」と指摘されると、「殺人者はたくさんいる。我が国にそれほど罪がないとでも?」と問い返した。
インタビューは4日に抜粋部分が放映され、5日のスーパーボウル中継の前に全内容が放映された。
トランプ大統領は、相手を尊敬しているからといって「その相手とうまくやれるとは限らない」とも指摘。「彼は自分の国の指導者であり、ロシアとはうまくやらないよりはうまくやった方がいい。ロシアがISIS(過激派組織イラク・シリア・イスラム国)や世界のイスラム系テロリズムとの戦いで我々を助けてくれるなら、それは良いことだ。私が彼らとうまくやれるかどうかは分からない」と語った。
ロシアを巡ってトランプ氏は以前から同様の発言を繰り返しており、2015年12月にはMSNBCの番組でプーチン大統領について「彼は自分の国を運営していて、少なくとも指導者だ。我が国と違って」と述べ、「我が国はたくさんの殺人を行っている。今の世界ではたくさんの愚かな行為が続いている」などと持論を展開していた。