豪カトリック司祭、7%が児童虐待に関与か 調査委が報告書

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ライトアップされた豪シドニーにある大聖堂

ライトアップされた豪シドニーにある大聖堂

(CNN) オーストラリア王立委員会は6日、子どもに対する性的虐待の問題をめぐる公聴会を開き、国内のカトリック教会の司祭の7%前後について、1950年から2015年の間に子どもへの虐待に関与した疑いがあることを明らかにした。一部の団体ではメンバーの4割以上に虐待疑惑が浮上しているという。

委員会が50回にわたり実施してきた聞き取り調査によると、1980年1月から2015年2月までの間に4444人が性的虐待を受けていた。被害者の平均年齢は女子で約10歳、男子で約11歳だった。

カトリック教会75団体に属する司祭のおよそ7%がこうした犯罪の加害者とみられている。少なくとも1880人の加害者について人物が特定されているという。このうち所属する聖職者の4割超が虐待に関わっていたとされる団体はオーストラリアの複数の州とニュージーランドで、学習障害のある男児のための学校を設立していた。

委員会は子どもが被害を訴え出ても無視されるか、ひどいときには罰せられたと説明。虐待に関する調査が行われることはなく、加害者はたとえ告発を受けてもその事実を隠したまま、別の団体に移るなどしていたという。

性的虐待とその隠蔽(いんぺい)は、各国のキリスト教会で蔓延(まんえん)している。近年の報告により米国、アイルランド、ブラジル、オランダ、ドイツといった国々で同様の事例が明らかになった。

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