米国からカナダへ、難民が決死の越境 トランプ政権を不安視
ソマリアのアフメドさんとホサインさんも、米国はチャンスの国、難民を歓迎してくれる国、人権を尊重する国だとあこがれていた。
だが今、ここの難民がそろって口にするのは、自分たちを温かく迎えてくれたカナダの人々や、ウェルカム・プレースの職員への感謝だ。ホサインさんはインタビューに答える前、うれしそうな表情でカナダ国旗のシャツに着替えていた。
チャハルさんのチームは今後さらに正式な難民申請の手続きや職探し、技能訓練などの手助けも続けていくという。助けられた人たち、ここの生活になじんだ人たちはだれもが感謝の気持ちから、今度は自分が力になりたいと言ってくれる。チャハルさんはそう強調する。
「私たちは今、ふるさとにいるような気持ちを味わっています」とホサインさんは語る。「カナダの人々は両手を広げて私たちを受け入れてくれた。仲間として歓迎してくれました」と、笑顔を見せた。