訪中の米国務長官、習首席と会談 懸案事項めぐる連携で合意
北京(CNN) 中国を訪れている米国のティラーソン国務長官は19日午前、北京市内で習近平(シーチンピン)国家主席と会談した。習氏は会談で、両国間の連携強化と懸案事項への「適切な対応」を訴えた。
両氏は北京の人民大会堂で30分間にわたって会談した。
中国外務省の声明によると、習氏はティラーソン氏に対し、米中間には意見の違いをはるかに超えた共通の利益があると強調。地域の懸案事項をめぐり、相互の連絡と調整を強化する必要があると訴えた。
米国務省の報道官は、両氏が「連携強化の機会がある」との認識で一致する一方、「米中間には現時点で、また将来にかけても違いがあることを認めた」と述べた。
東アジア歴訪中のティラーソン氏は日本、韓国に続く最後の訪問先として、18日に中国入りしていた。
北朝鮮がミサイル発射を繰り返すなかで、米国のトランプ政権は北朝鮮に影響力を持つ中国がより大きな役割を果たすべきだと主張している。
トランプ大統領は4月に習氏を米フロリダ州の別荘へ招く予定とされる。中国外務省によると、ティラーソン氏は両首脳が「できるだけ早い時期」に会談するべきとの考えを示したが、4月の会談日程を確認したわけではないという。習氏もまた、トランプ氏を中国に招待したいと表明した。