「息子はテロリストではない」、パリ空港襲撃容疑者の父が訴え

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容疑者の射殺後、警察が空港への通行を封鎖した

容疑者の射殺後、警察が空港への通行を封鎖した

パリ(CNN) パリ郊外のオルリ空港で男が兵士を襲撃して射殺された事件で、男の父親が19日、地元メディアの取材に対し、息子はテロリストではないと主張した。

検察によると、射殺されたのはジド・バンベルガセム容疑者。オルリ空港で18日午前8時過ぎ、女性兵士に銃を突き付けて「私はアラーの名の下に死ぬ。何人もの死者が出る」と叫び、女性兵士の銃を奪おうとして別の兵士2人に射殺された。

警察が一時的に拘束していたバンベルガセム容疑者の父は19日に釈放され、地元ラジオ局の取材に対して「息子はテロリストではなかった。祈ったこともない」と主張。飲酒と大麻の影響でこのような事態になったと訴えている。

同容疑者は18日早朝、パリ北郊で警官の銃を盗んで銃撃する事件も起こしていたとされる。

父親によると、銃撃事件の後に電話をかけてきたバンベルガセム容疑者は「ひどく怒っていた」といい、「お父さん、許して。警官に大変なことをしてしまった」と打ち明けたという。

同容疑者の兄弟といとこは19日現在も警察に事情を聴かれている。

捜査はテロ捜査当局が主導し、ローンウルフ(1匹おおかみ)型の犯行だったのかどうか調べている。パリ検察によると、バンベルガセム容疑者の遺体からはアルコールと大麻、コカインの成分が検出された。血中アルコール濃度は運転許容濃度のほぼ2倍だったという。

オルリ空港では事件を受けて18日、数時間にわたって便の運航が停止されたが、19日までには徐々に運航が再開された。

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