ラッカに対する攻撃は、対ISIS作戦の終わりの始まりになる見通しだ。ISISは支配地域や指導者の多くを失って守勢に立たされている。イラク軍はこのほど、ISISの支配地域がイラクの領土の7%にまで縮小したことを明らかにした。
しかし、ISISのバグダディ指導者の居場所に関する手がかりはない。バグダディ指導者がまだモスルにいることを望むとタウンゼンド司令官は言う。「もし彼がいるのなら、我々が囲い込んだことになる。彼をモスルで終わらせたい」
バグダディ指導者は今もISISの指揮を取っていると思われる。「ほかの人物が(ISIS内で)命令を出しているという情報は一切ない。彼はサバイバーだ。恐ろしく目につかない存在であり続け、通信網にも浮上しない。テレビにも映らず、音声を公開して命令を出すこともしない。非常に目立たない姿勢を保っている」。タウンゼンド司令官はそう語った。