テロ容疑者はISISに共鳴、強制送還指示も スウェーデン

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ストックホルム市内の広場で開かれた犠牲者を悼む集会には数千人が集まった

ストックホルム市内の広場で開かれた犠牲者を悼む集会には数千人が集まった

ストックホルム(CNN) スウェーデンの首都ストックホルムでトラックが人込みに突っ込んで4人が死亡した事件で、現地の警察は9日、容疑者として逮捕した男が過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」などの過激派に共鳴していたことが分かったと発表した。

検察は、事件に関連して別の人物1人をテロ容疑で逮捕したことも明らかにした。

警察によると、死亡した4人のうち2人はスウェーデン国籍、残る2人は英国とベルギーの国籍だった。

国家警察の広報は、8日に逮捕されたウズベキスタン出身の男(39)について、「ISISなどの過激派組織に共鳴していた」と語った。しかしそれ以上のコメントは避けている。

警察によれば、この男は2014年、スウェーデン滞在資格を申請して16年12月に却下され、4週間以内に国外に退去するよう命じられた。今年2月には警察に対し、男を強制送還するよう指示が出されていた。

今回の事件では7日、ビール運搬用のトラックが百貨店に突っ込み、4人が死亡、15人が負傷した。負傷者のうち4人は重体となっている。トラックはこの数分前、配送中に盗まれたものだった。

事件を受けて警察は、全土から約100人の警官をストックホルムに派遣して警戒態勢を強化。国家テロ対策、爆弾処理、航空などの部隊も捜査に加わっている。

9日にストックホルム市内の広場で開かれた犠牲者の追悼集会には数千人が集まり、主催者は政治的主張や立場の違いを越えた結束を呼びかけた。イスラム教の装束の女性が笑顔で花束を警官に手渡す場面もあった。

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