トランプ氏、豪首相と会談 「素晴らしい関係」アピール
ワシントン(CNN) トランプ米大統領は4日、米ニューヨークで、オーストラリアのターンブル首相と首脳会談を行った。トランプ氏は記者団に対し、両者の関係は「素晴らしい」との認識を表明。1月の電話会談が険悪なものだったと伝えられていることについては「大きな誇張」だとし、ターンブル氏との関係が緊張しているとの報道の沈静化を図った。
退役空母「イントレピッド」の艦上で行われた式典を前に述べた。トランプ氏はこの中で、ターンブル氏について「我々の関係は非常にうまくいっている。素晴らしい関係だ。私はオーストラリアを愛している。これまでも常にそうだった」と言及。
険悪なものになったと報じられている1月の電話会談について聞かれると、「非常に良い電話だった。記者が大げさに伝えた。あれは大きな誇張だった。我々は赤ん坊ではない。あれはちょっとした嘘ニュースだった」と述べた。ターンブル氏もこの見方に同意し、「まったくその通りだ」と応じた。
問題の電話会談はトランプ氏の就任直後に行われたもので、米国によるオーストラリアからの難民受け入れを決めたオバマ政権下での合意を中心にやり取りが交わされていた。さらにトランプ氏は数日後、ツイッターでこの合意を「間抜けな取引」と評していた。
ホワイトハウスは以来、両国関係の修復を図ってきた。トランプ氏は4日夜の式典でターンブル氏の近くの席に座り、スピーチでは米豪間の強固な関係を称賛。「我々2カ国は同じ親から生まれた反逆児だ」と述べる場面もあった。
両首脳の直接会談はトランプ氏の大統領就任後で初めて。