トランプ氏初外遊、バチカン、イスラエル、サウジ訪問へ
ワシントン(CNN) 米国のトランプ大統領は4日、初の外遊先として、今月下旬にバチカン、イスラエル、サウジアラビアを訪問すると発表した。中東和平の実現に向けた関係の構築を図るとともに、自身に対する国外でのイメージの一新を目指す。
3カ国訪問後には、25日にベルギー・ブリュッセルで開かれる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に、26日にはイタリアで主要7カ国(G7)首脳会議に出席する。
トランプ大統領は4日、宗教の自由に関する大統領令の署名式典で初の外遊を発表し、「サウジアラビアにはイスラム教の2大聖地がある。我々はここから、イスラム教の同盟諸国との間で新たな協力・支援関係の基盤を築き、過激派やテロ、暴力と戦うとともに、イスラムの若者のためにより公正で希望ある未来を築く」と宣言した。
報道官によると、全ての訪問国にはメラニア夫人も同行予定。
米政府高官は今回の外遊について、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の掃討やイランの一層の孤立化を目指し、関係国との関係を強化する狙いがあると説明する。
トランプ大統領は、過去の発言や米入国禁止の大統領令を巡ってイスラム諸国から反発を招いた経緯がある。今回の外遊には、そうした言動にまつわるトランプ大統領のイメージを払拭(ふっしょく)する狙いもある。
スパイサー報道官は4日、サウジアラビアのサルマン国王、イスラエルのリブリン大統領とネタニヤフ首相、パレスチナ自治政府のアッバス議長からの招きを受けた訪問になると説明した。バチカンではローマ法王フランシスコとの会談も予定している。