英エリザベス女王の夫フィリップ殿下、公務を引退
ロンドン(CNN) 英王室は5日までに、エリザベス女王の夫のフィリップ殿下(95)が公務を引退すると発表した。9月以降は公務への招待を受け入れないとしている。
エリザベス女王は91歳。ここ数年で公務は徐々に減らしているが、今後も王室一家に支えられながら公務を継続する。
王室の発表によると、フィリップ殿下は既に予定が入っていた単独または夫妻での公務は8月までこなし、以後は新たな招待を受け入れない。ただ、公的行事には引き続き出席する可能性もある。引退の決意については女王も全面的に支持しているという。
メイ首相は発表を受け、フィリップ殿下に「深い感謝の念」を表明。「殿下の英国、英連邦、そして世界への貢献は、今後何年もの間、私たちすべてに多大な恩恵をもたらす」との談話を発表した。
フィリップ殿下は来月で96歳になり、11月にはエリザベス女王との70年目の結婚記念日を迎える。
王室は5年前、フィリップ殿下の公務を徐々に縮小すると発表していたが、2016年も200回の行事に出席し、独特のスタイルで公務をこなしてきた。慈善団体など780を超す組織との関係は今後も継続する。