英エリザベス女王、公務縮小 ラグビー協会などの名誉職引退
(CNN) 英王室は20日、90歳を迎えたエリザベス女王がイングランドとウェールズのラグビー協会の名誉総裁をはじめ、計25団体の名誉職ポストから引退すると発表した。
イングランドとウェールズのラグビー協会の名誉総裁は、孫のヘンリー王子とウィリアム王子がそれぞれ引き継ぐ。
王室によると、女王は現在、600以上の組織や慈善団体を後援する立場にある。ラグビー協会のほか、テニスのウィンブルドン選手権の運営団体や自転車競技連盟、土木研究所、ホロコースト追悼記念日トラストなどの名誉職からも退くが、このほかのポストにはとどまるという。
女王の夫、フィリップ殿下も2011年、90歳になったのを機にいくつかの名誉職から引退していた前例がある。
女王は1952年、父のジョージ6世が死去した際にラグビー協会の名誉総裁を引き継ぎ、91年と99年に開催された英国でのワールドカップ(W杯)にも出席した。
ウィリアム王子とヘンリー王子はともに大のラグビー・ファンとして知られる。ウィリアム王子は07年からウェールズ、ヘンリー王子は10年からイングランドのラグビー協会で、それぞれ名誉副総裁を務めてきた。