米ミサイル巡洋艦、朝鮮半島付近で韓国漁船と衝突
ワシントン(CNN) 米海軍によると、誘導ミサイル巡洋艦の「レイク・シャンプレイン」が9日、朝鮮半島付近の公海を航行中に、韓国の漁船と衝突した。
衝突した韓国漁船は全長18~21メートルほどの大きさだった。レイク・シャンプレインは全長約170メートル。米空母「カール・ビンソン」の艦隊とともに航行していた。
米海軍の発表によると、この衝突による負傷者は報告されていない。双方の船体の損傷については調査中だとしている。
海軍当局者はCNNの取材に対し、小型船との接近は「非常によくあること」だと話し、9日の事故では敵対の兆候はなかったと言い添えた。漁船の船員は、無線の装備がなかったために、海軍からの無線通信が聞こえなかったと話しているという。
一方、国家安全保障問題に詳しい元海軍兵のブライアン・マグラス氏は今回の事故について、海軍が言うほど「一般的」ではないと述べ、少なくともプロとしては大きな恥になると指摘。「結局のところは容認されない。海運関係者の間では日常茶飯事とは見なされない」と話している。
米国と北朝鮮の間で緊張が高まる中で、今回の事故は、米海軍艦と他国の船舶がこれほど接近することもあり得るという実態を見せつけた。