拉致被害の女性、回復支援の取り組みに密着 ナイジェリア<下>
親たちの不満
施設の女性たちは順調な回復を見せているようにも見えるが、ナイジェリア政府は、女性らの家族が彼女たちに定期的に会うことを許していないとの批判を受けている。
ある家族は、マスコミのインタビューや抗議団体「Bring Back Our Girls(われわれの娘たちを返せ)」を通じて、身内の女性らと連絡が取れないと訴えている。
しかし、アルハッサン女性問題担当相は、女性たちの親は彼女らに自由に会えると反論する。
「親たちはこれまでも彼女たちに会いに来ている。彼らは、女性たちがこの施設で暮らすことに同意している」とアルハッサン氏は主張する。
「われわれは誰にも強制はしておらず、彼女たち一人ひとりにどうしたいか希望を聞いた。また毎月彼女たちを集めて、家に戻りたいか否かを尋ねている」