ISIS最高指導者、空爆で殺害か ロシアが調査
モスクワ(CNN) ロシア国防省は16日までに、過激派「イラク・シリア・イスラム国( ISIS)」の最高指導者アブバクル・バグダディ容疑者が同国の実施した空爆により死亡したとの報告について、真偽を調査していることを明らかにした。国営タス通信が伝えた。
この空爆は5月28日、ISISが「首都」と称するシリア北部のラッカの周辺地域に対して行われた。現場にはISISの指揮所があり、幹部らが集まっていたという。
タス通信の報道によると、ロシア国防省は「複数の経路から裏付けが取れつつある情報によれば、この幹部らの集まりにはバグダディ容疑者も参加しており、空爆で殺害された」と説明した。
国営スプートニク通信は空爆について、ドローンの偵察画像を確認した上で実施したと報道。他の国営メディアは、この空爆で300人を超える「テロリスト」が殺害されたと伝えている。
CNNは、ロシア側の主張が事実であるかどうかの確認を取れていない。バグダディ容疑者の死亡を伝える報道は過去に複数回流れたが、いずれも間違いであったことが判明している。
米当局は、同容疑者の拘束につながる情報の提供者に、2500万ドル(約28億円)の懸賞金を支払うと発表している。