拉致被害の女性、回復支援の取り組みに密着 ナイジェリア<上>

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
子どもを産んだ女性たちのために、リハビリ施設には託児所も用意されている

子どもを産んだ女性たちのために、リハビリ施設には託児所も用意されている

ナイジェリア・アブジャ(CNN) ナイジェリアの首都アブジャの外れにある何の変哲もない建物。しかし、その建物を警備する多くの武装衛兵の存在から、イスラム過激派組織ボコ・ハラムによる拉致から解放された同国北東部チボックの女性たちが、そこでひっそりと暮らしていることが分かる。

CNNはこのほど、アブジャにあるそのめったに入ることのできない施設への立ち入りを許された。そこには、昨年10月に解放された21人の若い女性たちが今も暮らしており、さらに最近解放されたばかりの82人の女性もそこでリハビリを開始する。

われわれは、現在施設で暮らす21人の女性と、昨年5月に発見されたチボック出身の女性のうち最初に救助されたアミナ・アリさんに面会した。

アリさんには昨年8月にもインタビューを行ったが、当時のアリさんは極度のあがり症で、他人と話すのが苦手な21歳の女性だった。

しかし、その後アリさんに大きな変化が見られた。自信が付き、娘のサフィヤさんと共に暮らす飾り気のない部屋でメイクをしながら笑みを浮かべる。

昨年10月に解放された21人の女性のうち4人に乳児がおり、同施設の託児所がその乳児たちの面倒を見ている。

正常化の模索

普段、施設に暮らす女性たちは体系化されたプログラムに参加する。このプログラムは朝食から始まり、職業訓練や、化学や英語などの授業を行う。祈りの時間やゲームをしてくつろぐ時間もあるという。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「World」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]