拉致被害の女性、回復支援の取り組みに密着 ナイジェリア<上>

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ボコ・ハラムによる拉致から解放され、施設で暮らす女性たち

ボコ・ハラムによる拉致から解放され、施設で暮らす女性たち

また、拉致されて学校教育を受けられなかった期間の遅れを取り戻すための補習授業もある。

ナイジェリアのアイシャ・アルハッサン女性問題担当相は、「彼女たちは学校で連れ去られたので、教育こそが重要」と語る。

アルハッサン氏は、包括的なリハビリと治療を行った後、9月までに彼女たちを正規の学校に入学させる計画だと付け加えた。

施設で暮らす若い女性たちは時々、突然歌やダンスを始めるなど、すぐに打ち解け、互いに姉妹と呼び合う。

また、新たに解放された82人の女性を翌日訪ねることが分かると、彼女たちから拍手が沸き起こる。

心と体の傷

しかし、彼女たちの笑顔や色鮮やかな服の裏には、暗い過去の記憶が潜んでいる。ある女性は今も体内に埋まっている爆弾の金属片を取り除くためにその日は休みを取った、とアルハッサン氏は語った。

解放された女性たちの中には、ボコ・ハラムに拉致されている時に負った爆弾の金属片による傷がある女性や、除去する必要がある金属片が体内に埋まったままの女性が複数いるという。しかし、何人の女性が治療を受けているかなどの詳細は明かされなかった。

次回「拉致被害の女性、回復支援の取り組みに密着 ナイジェリア<下>」は6月17日公開

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