移民29人溺死、密航業者に突き落とされる イエメン沖
(CNN) 国際移住機関(IOM)は10日までに、ソマリアやエチオピアの移民を乗せてイエメンに向かっていた船から密航業者によって120人が海に突き落とされ、29人が死亡したと明らかにした。22人が行方不明になっているという。
この出来事は、イエメン沖で9日に発生していた。
生存者がIOMに語ったところによると、密航業者は「当局者」を見つけた後、移民らを海に突き落としたという。
生き残った移民27人が手当てを受けた。生存者の一部は助けが到着する前にビーチを離れたという。今回イエメンに向かっていた移民の平均年齢は16歳だった。
生存者によれば、密航業者は、同じルートを使って移民をイエメンに移送するためにソマリアに戻ったという。
移民たちは、より良い機会を見つけようと、政情不安や紛争に見舞われた国を脱出している。IOMの推計によれば、1月以降、ソマリアやエチオピアのある「アフリカの角」からイエメンへ向かった移民の数は5万5000人。こうした移民のうち3万人以上が18歳未満で、ソマリアやエチオピアの出身。3分の1は女性だという。