北朝鮮、拘束のカナダ人牧師を釈放 「人道的見地から」

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ヒョンス・リム氏=2016年、平壌

ヒョンス・リム氏=2016年、平壌

(CNN) 北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KNCA)は10日までに、同国に拘束中だったカナダ人牧師のヒョンス・リム氏(62)が病気のため「人道的見地」から釈放されたと伝えた。中央裁判所の決定による措置だとしている。

リム氏一家の広報担当者によれば、同氏の息子は週末、カナダ高官や医師らを乗せた航空機が平壌に派遣されたとの連絡を受け取っていたという。同機は7日に平壌に到着していた。

リム氏は2015年12月、国家転覆を図ったとして有罪判決を受け、その後は無期の労働教化刑に服していた。リム氏の健康状態は拘束中に悪化し、体重も大幅に減少しているという。

リム氏の家族は、北朝鮮に拘束されていた米国人大学生オットー・ワームビア氏が6月に死亡したことを受け、解放を求める声を強めていた。ワームビア氏は拘束中に受けた脳の損傷が原因で解放の6日後に死亡。オハイオ州シンシナティ近くの自宅に戻った際は植物状態だった。

朝鮮半島情勢は緊張の度合いを増している。トランプ米大統領は8日、北朝鮮がこれ以上威嚇を続ければ「炎と怒り」に直面することになると警告。一方、北朝鮮政府は、米領グアムに対する軍事攻撃を検討していると明らかにした。

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