カナダ首相特使が訪朝、牧師の解放を交渉か
(CNN) カナダのトルドー首相の特使を務めるダニエル・ジャン国家安保首相補佐官が北朝鮮・平壌に到着したことが9日までに分かった。北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)が伝えた。KCNAはこれ以上の詳細を伝えていない。
北朝鮮には、カナダの牧師ヒョンス・リム氏(62)が約2年半にわたり拘束されている。家族の広報担当によれば、北朝鮮で拘束されている間にリム氏の健康状態は悪化しており、大幅に体重も落ちているという。
リム氏は家族や友人、教会のメンバーにあてた手紙の中で胃の痛みや高血圧を訴えていた。北朝鮮と公式の外交関係を持たない国の利益代表部を務める在平壌スウェーデン大使館がリム氏の場合も仲介役を担っているという。家族によれば、同大使館を通じて、手紙や血圧の薬を送っている。
リム氏の家族は、北朝鮮で拘束され意識不明のまま米国に帰国した後に死亡したオットー・ワームビア氏の出来事を受けて、リム氏の解放について、より強く求めている。
リム氏は2015年12月、国家に対する罪で有罪となり無期の労働教化刑の判決を言い渡されていた。