メキシコ地震、死者58人に 南部2州で大きな被害
(CNN) メキシコ南部沖で発生したマグニチュード(M)8.1の地震で、同国の市民保護当局は9日までに、死者数が少なくとも58人に達したことを明らかにした。ペニャニエト大統領は、同国がここ100年で経験した中で最も強い地震だとしている。
今回の地震は7日遅く、多くの人が眠っている時間帯に発生した。震源に最も近い南部チアパス州とオアハカ州の人口は合わせて約900万人。両州はメキシコの最貧地域の一つで、最も強い揺れに襲われた可能性がある。
市民保護当局の全国責任者はツイッターで、オアハカ州で少なくとも45人、チアパス州で10人、タバスコ州3人が死亡したと明らかにした。
震源は首都メキシコ市から南東に1000キロ離れた地点で、太平洋の沖合120キロ。
ペニャニエト氏によると、約185万世帯で停電が起きたが、このうち74%では電力が復旧したという。一部の人は水道が使えない状態になっており、復旧までに36~48時間かかる可能性もある。
ソーシャルメディア上で共有されているオアハカ州フチタンの動画には、倒壊した建物の様子が捉えられている。地元議員は、同僚が市庁舎に生き埋めになっていると証言。オアハカの市民保護当局責任者はCNNに、4人が倒壊したホテルの下敷きになっている可能性があると明らかにした。