ハリケーン「イルマ」、再び最強級に強まる予測 死者24人
(CNN) 米国立ハリケーンセンター(NHC)は8日夕、カリブ海の島々に大きな被害をもたらしているハリケーン「イルマ」について、5段階中最強のカテゴリー5に再び勢力を強めフロリダ州南部沖フロリダキーズを直撃するとの予測を示した。これまでカリブ海北部で猛威を振るい、24人の死者が出ている。
イルマは8日未明にタークス・カイコス諸島やバハマ南東部を直撃した後、キューバの一部やバハマ中部を襲った。
NHCの気象予報士によれば、イルマは9日にキューバを通過するなかで進路を北に変え始め、フロリダキーズやメキシコ湾岸地域の都市に向かう見通し。イルマの現在の風速は約69メートルで、10日にフロリダキーズに上陸する際には風速約71メートルに達するとみられている。
米国立気象局は「フロリダキーズで安全な場所はどこもないだろう」とツイートした。同州マイアミは直撃を免れる模様だが、強風や豪雨に見舞われる見通し。
フロリダ州の一部の郡では既に避難命令が出ているものの、スコット州知事は8日、「フロリダの全住民はすぐに避難できる態勢を整える必要がある」と言及。「今日は家族のために正しいことをやるべき日だ。安全を確保するため内陸部に避難するように」と述べた。
イルマは今週、バーブーダ島やバージン諸島といったカリブ海北部の島々を直撃。少なくとも24人が死亡した。米自治領プエルトリコの政府当局によると、同地では電力利用世帯の70%近くに当たる数十万人が電気を使えない状態になっているという。