ISIS最高指導者はどこに? 「首都」陥落後も所在つかめず

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ラッカ陥落後も依然として所在不明のバグダディ容疑者

ラッカ陥落後も依然として所在不明のバグダディ容疑者

(CNN) 米軍の支援する部隊が、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が首都と称していたシリアの都市ラッカの奪還を宣言した。だがISISの最高指導者アブバクル・バグダディ容疑者の所在は依然として分かっていない。

米軍率いる有志連合は、「シリア民主軍(SDF)」と連携してラッカを奪還。米国務省は2500万ドル(約28億円)の賞金をかけてバグダディ容疑者の行方を追っているが、まだ同容疑者の発見には至っていない。

バグダディ容疑者は、ISISがイラクで勢力を拡大していた2014年6月に、同組織の最高指導者として名乗りを上げた。その直後、イラク・モスルにあるモスクで同容疑者が演説する映像が公開された。同容疑者の姿が映った映像の公開はこれが最初で最後だった。

2016年11月にはモスルでの戦闘を控え、ISIS戦闘員に対して支配地を守り抜くよう呼びかけるバグダディ容疑者の音声が公開された。

ロシア国防相は今年6月、シリアで5月28日に行った空爆でバグダディ容疑者が死亡した可能性があると発表。しかし米国防当局は、死亡説は疑わしいとの見方を変えていない。もし同容疑者が死亡したのであれば、米情報機関がISISの通信手段やソーシャルメディアなどを通じて関連する情報をとらえているはずだが、実際には死亡を裏付けるような通信は傍受されていないという。

イラクの作戦を率いた米軍のタウンゼンド司令官は8月31日の記者会見で、「同容疑者がどこにいるかは本当に分からない」と述べ、「同容疑者はまだ生きていると思う」と語っていた。

その1カ月後、同容疑者のものとされる音声が浮上。この中で同容疑者は、米国をあざけり、シリア政権に対するジハードを呼びかけるとともに、たとえ死傷者が増え、支配地の大部分を失ったとしても、ISISは存在し続けると主張していた。

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