北朝鮮、トランプ米大統領の発言に反発 「誤解するな」
(CNN) トランプ米大統領が記者団との夕食会で「北朝鮮が対話を求めてきた」などと発言したのに対し、北朝鮮は4日、「こちらの意図を誤解してはいけない」とする声明を出した。
北朝鮮外務省が4日に発表した声明は、米国が北朝鮮との対話に条件を付け、核・ミサイル計画の放棄を求め続けるのは「理不尽な行動」だと非難。「核放棄へ向けた対話にしか応じないと言い張り、完全な非核化が実現するまで『最大限の圧力』をかけると言い続けるのは、実にばかげたことだ」と反発を示している。
声明はまた、北朝鮮側が「対話は可能」との立場を明示したことを認めたうえで、その意思表示に対して米国側が示した反応からは「対話を再開するつもりがないとの結論に至らざるを得ない」と主張。「対立の悪循環からだれも望んでいない事態が生じるか、あるいは朝鮮半島に我が国や世界の望む平和が訪れるか、それは完全に米国の態度次第だ」と強調した。
トランプ氏は3日、ホワイトハウス記者団が主催する恒例の夕食会に出席。冗談を連発したスピーチの中で北朝鮮に言及し、「先日電話で『対話したい』と言ってきた。私は『こちらも同じ望みだ、でもそちらが非核化しなければ。この先の様子を見よう』と答えた」と話した。
同氏はさらに「前向きな動きが出ているのかもしれない。そうであることを願う」「我々は会うだろう。何か前向きなことが起きるかどうかが分かるだろう」と発言した。「これはずっと前に解決されるべき問題だった」とも語っていた。