トランプ氏、北朝鮮めぐり前政権を批判 「何もしなかった」
ワシントン(CNN) 米国のドナルド・トランプ大統領は26日、北朝鮮情勢をめぐり、前任のバラク・オバマ氏とジョージ・W・ブッシュ氏の2つの政権が「何もしなかった」との批判を展開した。
トランプ氏はホワイトハウスで行われた州知事との会談の場で、「ブッシュ政権は何もしなかった」と指摘。「オバマ政権は何かをしたがった。彼は私に、唯一の最大の問題だと語った。彼らは何もしなかった。当時のほうが今よりもはるかに容易だったはずだ」と述べた。
トランプ氏は2つの前政権との行動を対比させ、先ごろ発表した北朝鮮の孤立を狙った制裁措置について、「非常に厳しいものだ」と主張している。
トランプ氏の就任後、北朝鮮による核兵器と大陸間弾道ミサイル開発の脅威は拡大。専門家からは、数カ月後には米国を核兵器で攻撃する能力を獲得するとの見方も出ている。
急速に進む北朝鮮の核・ミサイル開発を受けて、米国の反応も激しいものになりつつある。トランプ氏は、開発プログラムの進展に対する切迫感を繰り返し表明し、北朝鮮が米国を核兵器で攻撃する能力を獲得することは許さないと言明している。
トランプ大統領は以前にも、ブッシュ氏やオバマ氏、ビル・クリントン氏が北朝鮮による核開発の阻止に失敗したとして非難していた。