大統領の演説中に爆発音、当局は「テロ」と結論 南米ベネズエラ
(CNN) 南米ベネズエラの首都カラカスで4日、軍の行事で演説していたマドゥロ大統領の頭上で爆発音が響き、本人らが避難する騒ぎがあった。当局は同氏に対するテロだったと結論付けている。
マドゥロ氏は国家警備軍創立81周年の記念行事で演説し、その模様がテレビで生中継されていた。
現場の映像には、隣にいた夫人が驚いた表情で空を見上げ、檀上のメンバー全員が上空を見て避難する様子が映っている。
制憲議会のカベジョ議長はツイッター上で、マドゥロ氏や軍司令官を狙った「テロ攻撃」だと述べた。
ベネズエラに拠点を置く中南米のテレビ局テレス―ルも、同国政府がマドゥロ氏に対するテロ未遂を確認したとツイートした。
さらに、ロドリゲス副大統領がマドゥロ氏の要請を受けテレビに生出演。同氏を狙った攻撃だったことを証拠に基づいて断定したと語り、極右勢力による仕業との見方を示した。
ロドリゲス氏によれば、現場で聞こえたのは複数の無人機が軍パレードの近くで爆発する音だった。
マドゥロ氏は無事に避難し、閣僚や軍司令官らと会合を開いている。パレードに参加していた国家警備軍のメンバー7人が負傷し、近くの病院で手当てを受けたという。