ベネズエラ政府、電力の復旧を宣言
ベネズエラ・カラカス(CNN) 南米ベネズエラのロドリゲス情報相は13日、国内の大半で1週間にわたり供給の途絶えていた電力が完全に復旧したとの見方を示した。電気を使用できない状況が長く続いたことで、病院や職場、学校などの施設では混乱が広がっていた。
今回の大規模停電では国内の23州中最大で19州に影響が及び、首都のカラカスも暗闇に包まれた。
ロドリゲス情報相は記者会見で、電力の復旧に伴いマドゥロ大統領が全国各地での職場の活動を14日から再開することを決定したと述べた。学校については、活動再開をもう24時間延期するとしている。
現地のCNN取材班によれば、カラカス市内の多くで電力が復旧しているものの、まだ電気の使えない地域もある。
非営利の医療団体に所属する医師はCNNの取材に答え、国内の多くの病院が依然として、断続的な停電に1日中悩まされていると説明した。バレンシア、メリダ、マラカイボといった都市にある病院では数時間停電が続く状況で、発電機に頼ったり、近隣の街の病院へ患者を移送したりといった措置が取られているという。
電動のポンプを利用してくみ上げる水道水は、多くの世帯で供給が停止していたが、ロドリゲス情報相によると現在は全国で80%、カラカス市内で70%の割合で復旧している。
大規模停電の間は、国内各地で破壊行為や略奪も相次いだ。マラカイボのショッピングモールを写した画像には、各店舗の正面入り口が叩き壊され、棚から商品が持ち去られた様子がとらえられている。