クライストチャーチの2つのモスクで銃乱射、複数の死者 警察発表
(CNN) ニュージーランド南島クライストチャーチで15日、銃乱射事件があり、警察は2カ所のモスクで複数の死者が出たと発表した。他に襲撃を受けた場所があるかは確認がとれていないとしている。
また、容疑者1人を拘束したとも発表した。
警察によると、現場の一つは同市のディーンズ・アベニューで、現地時間午後1時40分ごろに銃撃があったとの通報があった。「深刻な継続中の銃火器の事件」だとしている。重装備の警官隊が展開しているという。
ニュージーランドのニュースサイト、TVNZによれば、事件は同市のディーンズ・アベニュー沿いのモスクで発生した。また、別の地区のモスクでも銃撃の通報があったという。
事件を目撃した男性はCNNに対し、「私はモスクにいた。大きなモスクで内部には200人以上いた。銃撃犯が後ろ側からやってきた。銃声は長く続いた。逃げるために壁を飛び越えなければならなかった。モスクの裏側には多くの割れたガラスやれんががあった」と語った。
この男性は別のモスクにいる友人からも、男が発砲し5人が死亡したとの連絡があったと述べた。
クライストチャーチ病院の広報担当によると、複数の犠牲者が運ばれてきたが、人数は確認できていないという。
インターネット上にはモスクに侵入し発砲する人物を撮影した映像が出回っているが、CNNは映像の信ぴょう性を確認していない。
目撃者はTVNZに対し、午後1時45分ごろに「大きな音、銃撃を聞いた」「2番目の銃撃があり、私は走った。多くの人が床に伏せた」「銃撃は正面玄関であり、私はモスクの後ろから逃げた」と語った。
事件を受け、市内の全ての学校が閉鎖された。警察は市中心部の人々に対し、道路に出ず、不審者がいればすぐに通報するように呼び掛けている。