R・ブランソン氏、新たな国民投票実施を呼びかけ 英のEU離脱問題
ニューヨーク(CNN Business) 欧州連合(EU)からの離脱をめぐり英議会での協議が膠着(こうちゃく)状態に陥るなか、英ヴァージン・アトランティック航空のリチャード・ブランソン会長が、新たな国民投票を実施するよう呼びかけている。
英議会では、メイ首相の提示した離脱協定案が2度にわたって否決されている。
ブランソン氏はブログへの投稿で、英国が、「合意なき離脱」という大惨事の目前にあると指摘。議会の膠着状態を解決するための最適な答えは、新たな国民投票を実施することだとの見方を示した。ブランソン氏は、人々がEUからの離脱という考えについて反対の姿勢を示すことになると考えているという。
英国では23日、新たな国民投票を求めて、数十万人がデモを行った。メイ首相は新たな国民投票について実施しない考えを明らかにしている。
一方、ハモンド財務相は新たな国民投票について検討する価値があるとの見方を示した。ハモンド財務相は、新たな国民投票について議会の過半数が支持するかどうかはわからないとも付け加えた。
英実業界の多くの重鎮と同じく、ブランソン氏はかねてEUからの離脱には反対する姿勢を示してきた。2016年に行われた最初の国民投票の前にも、EUからの離脱は英国の長期的な将来に壊滅的な打撃を与え、財政的な惨事を招くと指摘していた。