北朝鮮、「新型戦術兵器」の発射実験 金委員長が視察
ソウル(CNN) 北朝鮮の朝鮮中央通信は、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が「新型戦術誘導兵器の発射実験」を視察し、指示を出したと伝えた。
朝鮮中央通信は、実験が行われたとされる兵器の種類や射程などには言及していない。米国防総省によると、北方軍や戦略軍はミサイル発射を検知しなかった。
朝鮮中央通信によると、金委員長は、「この兵器の開発と完成は、人民軍の戦闘能力強化において偉大な歴史的出来事になるだろう」と評価。戦術兵器開発の成果をたたえ、「もしもその気になれば、開発できない兵器はない」と述べた。
実験は「それぞれ異なる目標に対するさまざまな発射方式によって実施された」と朝鮮中央通信は伝え、この戦術誘導兵器には「特殊な飛行誘導方式と強力な弾頭」が搭載されたとしている。
軍の情報に詳しい韓国政府関係者がCNNに語ったところによると、実験が行われたのは長距離多連装ロケット発射装置だったと思われる。北朝鮮が戦術兵器の実験を行うのは2018年11月以来となる。