北朝鮮による衛星打ち上げ、米政権が非公式に対応を協議
(CNN) 米国のトランプ政権が、北朝鮮が衛星を打ち上げた場合の対応について非公式に協議を行っていることがわかった。
米国のトランプ大統領と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は2月下旬、ベトナム・ハノイで2度目となる首脳会談を行ったが、具体的な成果はなかった。これ以降、米朝間の対立は深まりつつある。北朝鮮が衛星の打ち上げを行えば、米政権にとっては、さらなる難問となりそうだ。
北朝鮮が衛星を打ち上げれば、トランプ大統領は厳しい判断を迫られることになりそうだ。ひとつは、強硬路線だが、これはすでに停滞している交渉が決裂する恐れがある。もしくは、外交的な解決の可能性の維持を期待して、より繊細なアプローチを実施するという選択肢だ。
米当局者によれば、トランプ政権は人工衛星やレーダーなどを使って北朝鮮の活動を常に監視している。
当局者によれば、現時点では北朝鮮の次の行動を明確に示唆する諜報(ちょうほう)はない。しかし、近い将来に衛星が打ち上げられる可能性もあるため、政権内部ではどのような対応を取るかについて協議が行われているのだという。