トランプ大統領、金委員長と板門店で会談 核協議の再開を示唆
(CNN) トランプ米大統領は30日、韓国と北朝鮮を隔てる軍事境界線上にある板門店を訪問し、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長と約1時間にわたって会談した。
今年2月にベトナム・ハノイで開催された2回目の米朝首脳会談以降、米朝による核協議は暗礁に乗り上げたとみられていた。今回の会談後、トランプ氏は核協議が再開されるとの見方を示した。
トランプ氏は会談後記者団に対し、金委員長と非常に良い会談が行えたと語った。トランプ氏は「我々は互いにチームを指名する。このチームたちが詳細の一部についてきちんと答えが出るよう取り組む」と述べた。トランプ氏によれば、米国側はビーガン北朝鮮政策特別代表がチームを率いる。
トランプ氏は2~3週間で両代表による協議が始まるとの見通しを示したが、スピードが問題ではないとして短期間で合意がまとまるとは考えていないとの姿勢を示した。
北朝鮮側の主要な関心は経済制裁の解除だ。トランプ氏は今回の会談後、当面は経済制裁が維持されるとの考えを示した。一方で、核協議がうまくいけば制裁が緩和される可能性もあると示唆した。
トランプ氏の板門店訪問に同行した韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は米朝首脳による会談について、8000万人の朝鮮の人々にとって希望となると語った。