ロシアの軍施設で爆発、職員5人死亡 ジェット推進システムの実験中
モスクワ(CNN) ロシアの国営原子力企業ロスアトムは10日、同国北部にある軍の実験場で爆発があり、同社の職員5人が死亡したことを明らかにした。
ロスアトムの発表によると、海軍の基地や造船所があるアルハンゲリスク州セベロドビンスク近郊で、液体ジェット推進システムの実験中に爆発が起きた。ほかに3人がやけどを負ったという。
ロシア国防省は当初、放射性同位体に関連した実験の最中に2人が死亡したが、大気中に危険物質は放出されていないと発表した。
一方でセベロドビンスク当局は同日、公式サイトへの投稿で,爆発後に放射能レベルが一時的に上昇したと発表。この投稿はその後削除された。市当局者はロシア経済紙RBCに、投稿を削除したのは「国防省がこの件を扱っているため」だと語った。
地元当局によれば、放射能レベルは10日午前11時50分に上昇したものの12時30分までの間に下がり、午後2時には正常値に戻っていたという。
ロシアでは5日、シベリアのクラスノヤルスク地方にある弾薬庫で爆発が続発し、数十人の負傷者が出ていた。