駐ロシア米大使が辞表提出、地元知事選に出馬か
ワシントン(CNN) 米国のハンツマン駐ロシア大使は6日までに、トランプ米大統領に辞表を提出した。本人の意向に詳しい関係者によると、地元ユタ州に戻る見通しだ。
ハンツマン氏は10月3日付で辞任する。2005~09年に務めたユタ州知事への返り咲きを目指し、選挙に出馬するとの観測もある。ただし周囲の情報筋によれば、出馬はまだ検討中の段階だという。
同氏の辞任については、ユタ州のソルトレークシティー・トリビューン紙が最初に報じた。
CNNは複数の政府当局者の話として、トランプ氏とロシアのプーチン大統領が先週の電話会談で、新たな駐ロ米大使を任命する必要があるとの話題に触れたことを伝えていた。両首脳の間で具体的な後任候補の名前は挙がらなかったという。
トランプ政権ではもう1人、国家安全保障会議(NSC)のロシア専門家、フィオナ・ヒル氏が今月、退任する予定。ロシア担当の高官2人がほぼ同時に交代することになる。
両氏の後任は、ロシアとの関係強化を望むトランプ氏と、対ロ制裁やロシアによる米大統領選への介入問題をめぐって強硬姿勢を主張する議会との間で、ともに難しいかじ取りを迫られそうだ。